はじめての酒場体験。

記憶の水晶を覗く(txt)



こっそりこっそり、屋敷を抜け出そうとしたらまたお父様に見つかってしまったの。
でも、そんなことじゃシャオはめげないのですわ！
お小言を聞きながら、しっかり部屋に帰ってからの計画を考えていたの。
そしたら、お父様も少しは学習なさったのかしら？
どこに行くつもりだったかと尋ねられたので正直に酒場だと言ったら...
御付きがいればいいって、許してくれましたの！奇跡ですわ！

だけど、いざ店の前まで来たらその者も中まで着いて来ると言い始めて...。
それじゃあ意味がないの！
だからシャオはその者を外に締め出してやっと中にはいれたのですわーｖ

酒場は食事をする場所だと聞いていたから、寝てる人がいたのは驚いたけれど。
それにしても、なんて失礼な方だったのかしらっ！
お酒のせいみたいだったけど...
ああ、そう言えばサクラもそういう状態によくなっているかも。

それからミハイルともまたお会いしたの。
サンドウィッチをご馳走になりましたわ。
それからアイス。
とっても、とーっても美味しかった。

やっぱり誰かと隣に並んで食事をするのはとっても素敵なことなのですわ。




◇冒険者達の酒場◇

　　　...テオ...ミハイル...シャオリルティ...

シャオ...ほんとに、なんて言うか。
ごめんなさいテオさーん！！（土下座っ）
また次の機会ではゆっくりお話できたらいいなーって思ってます。

久しぶりにシャオの出番でした。
本土の治安が落ち着くまでは、きっとこの子は酒場くらいにしか出れないんじゃないだろうか...。
なんてったってお嬢様。
戦うどころか逃げることだって満足にできないんだろうなぁ。
自警団さんがんばっ、と遠くから、陰ながら、応援してますー。