呪いの指輪。

記憶の水晶を覗く。(txt)



帰り道。
広場を通ったらオウに逢ったの。
最初浮気でもしてんのかと思って、どきどきしちゃったんだけど、ね（笑）



でも、そんなんじゃなかった。
あまりにもあっけらかんとしながら話してくれたから、最初何を言われてるんだか分からなかったよ。
せっかく知り合えたのに、一年なんて言わないで。
一年経とうが二年経とうが、私はもっとオウと話して、
もっとオウのことわかりたいのに。



ダークエルフって聞いて、自分でもよくわからない感情でぐるぐるしちゃった。
どうして、こんな。
そんな言葉がずーっと頭の中で回ってたような気がする。



いつかオウの大切なひとの話も聞きたいな。




七夕の短冊に書くお願い事、ひとつ決まり。




「来年も、オウが笑ってられますように。」





◆繁華街の噴水広場◆
　　　　　　... オウ ... サクラ ...

満月の夜。

今日は綺麗な満月ー♪
散歩がてらに聖堂に行って、
一週間後...つまり、七夕の夜も晴れるようにお祈りしてきたの。
で、短冊作りながらお願い事をどうしようかと思って。



“願い事”って難しい。
夢でもなければ、目標ともちがくて。



もちろん、
「がぁらが平和でありますように」とか
「みんなが幸せでいられますように」とか
そういうのも“願い事”だけど。



自分のことを星に願うってなると、何を願うべきなんだろうなぁ。



一週間、考えよっと。





◆山頂の大聖堂◆
　　　　　　... サクラ ...

桃と桜と川のせせらぎ。

記憶の水晶を覗く。(txt)





やっぱり夜ってドキドキするの。
何か新しいことがありそうな、そんな好奇心。





森に散歩に行ってみたら、川の近くでいきなり水音が。
見てみたら川に頭突っ込んでる人。
こんな時間にこんな場所で...まさか！って思って慌てて引き上げたら、「顔洗ってた」って...。
それがモモ。

頬を摘んできたと思ったら笑いはじめるし、
私が１８だって言っても全然納得しないで子ども扱いしてくるし。
（大して私と歳変わらないのに！）



ふぅ。
どうしたら歳相応に見られるようになるのかなぁ。



私とモモの周りには「人嫌いのエルフ」はいないみたい。
そうやって、どんどん広がっていけばいいのにな。





◆エルフの森◆

　　　　　...　モモ　...　サクラ　...

それは、稀な日。

記憶の水晶を覗く。(txt)




浜辺を歩いてたら、いきなり舞い上がった砂。
びっくりしてよく見たら、なんとそれはメープルだったの。
メープルのそんな瞬間を見ることなんてなかなか無かったから、とっても可笑しくて。
つい笑っちゃった。

メープルは、この間のことを気にしてたみたい。
全然傷付いてなんかないのに。
むしろとっても感謝してるし、もっとメープルのこと好きになったのに、な。
ああ、後半は本人には言ってないけど（笑）

それで、私の一番の友達に、自分の口から話したの。
本当に、なんて云えばいいんだか...すごく困って、変な言葉になっちゃったんだけど。
それでもメープルは分かってくれて、喜んでくれた。
嬉しかったなぁ。

何にせよ、お酒は控えようと思います。うん。



◇潮風の港町◇

　　　　　　...メープル...サクラ...

乙女の恥じらい。

記憶の水晶を覗く。(txt)


今日は温かかったから広場で読書♪
してたんだけど。
なぜか、いつの間にか寝ちゃってて...
起こされるまで全然気づかなかったよー（あせあせ）
で、目が覚めたときに目の前にいたのがチェック姉。
それから名前は聞けなかったんだけど、失礼且つ何だか大変そうな人。

私の痛みとあの人の痛みはきっと違うから。
どっちがどうだ、なんて私には言えない。
でも、ずっとその痛みを抱えているのは悲しいなって、なんとなく思って。
それをずっと抱えていられる力を、何かほかの事に使えたら。
使い方が分かったら、きっと気持ちが軽くなるんだろうなぁ。
それは、私にもどうすれば分かるようになるのかなんて、分からないけど。

それにしても...
世の中にはチェック姉みたいな人もいるんだね。うん。
びっくりしたけど、でも、本当にお姉ちゃんみたいって思ったんだー。
もっと私に合った本、一緒に選んでもらおうっと♪



◇繁華街の噴水広場◇

　　　　...スイエル...チェック...サクラ...